メモリ比べ

わが家の常駐リナックスもこの4基でしばらく定着しそうなので、そろそろこれらのメモリ消費量を比べてみることにした。といってもやり方はごく大ざっぱで、ターミナルを起動しfreeコマンドで断続的にメモリを表示させるというもの。最初は平常時、続いてWebブラウザ起動時、Youtube動画再生時、DVDディスク再生時、といった具合だ。
その結果、たとえばxubuntu18.04だと、平常時で350MB程度、最大(YoutubeやDVD再生時)で650MB程度だった。同様に、MXは約400〜750MB、Mateは約500〜800MB、そしてニューフェースのSolydxは約400〜700MBだった。ついでに本家ubuntuもUSB起動でやってみたが、約800〜1100MBと、やはり高めだった。
これは単発的な試みにすぎないが、一応、その結果をもとに順位づけるとすれば、Xubuntu < Solydx < MX-18 < Mate < Ubuntu、という感じだろうか。ただし(本家は別として)これらの間に大差はなく、普段使いではほとんど感じないレベルだ。まあ、Xubuntuが最軽量というのは動かないだろうが…。ちなみに、Xubuntu16.04だとさらに軽く、約300〜600MBだった。
そのあと、ついでに家族用のウィンドウズパソコン (Let's Note) もこっそり覗いてみたが、なんと平常時で1.9G (1900MB) と出た。まあ、中身が違うのだからメモリも相応なのだろうが、リナックスってほんとに軽いんだなあ…とあらためて感じた。

 

debianベース第2弾

先のmx-18に続き、もうひとつのdebianxfceをインストールしてみた。その名もsolydx。KDEデスクトップ環境もあることから、まとめてsolydxkとも呼ばれるらしい。
このOS、先日インストールしたばかりでまだよくわからないが、外見の色調は明るく、オレンジが良いアクセントになっている。オレンジ系のデスクトップといえば、はじめて目にしたときの本家ubuntuの強烈な印象があるが、あれほどドギつくはなく、爽やかでやわらかい感じのオレンジである。
操作性もいまのところ大きなクセもなく、xubuntu出身のわたしでもそこそこ扱えそうだ。が、ひとつだけ、なぜかフォルダ名を英語にできない。コマンドを打ってはみるのだが、エラーもでない代わりに変換も効かないという奇妙な状態だ。まあ、これも永久に無理ということでもないだろうから、気長に様子をみよう。
その反面、mx-18で難しかったCapsのCtrlへの振替えや、これまたmx-18で拒否されたlastコマンドも、このsolydxでは気前よく受け入れてくれ、これはこれで有り難い。
作動もかなり軽快で、キビキビ動く。これなら、わが第2のdebian系OSとして、しばらく付き合ってみてもいいかなと思う。先のmx-18と合わせ、ubuntuからdebianへと系図をたどることで、また何か面白い発見があるかもしれない。

ウィルストータル

どこで知ったか忘れてしまったが、最近、ウィルストータルというツールを愛用している。何よりも、PCにインストールせずにウィルスをチェックできるという手軽さがいい。ウェブブラウザの「お気に入り」などにこれを登録しておき、必要な時だけ開いて、そこにチェックしたいサイトのURLをコピーして貼り付ければ、その場でサッと診てくれる。ちょっとした検査キットである。
そのしくみだが、どうやら自分でやるのではなく、他のアプリを収集して仕事をさせている感じだ。しかも、ひとつやふたつではなく、数十種ものウィルスチェッカーが関わっている。中にはカスペルスキーのような「重鎮」もいて、さながらアンチウィルスの国連会議のようだ。
このウィルストータル、URLだけでなく、PC内のデータも対象だが、ファイル単位のみで、複数ファイルを一括してとか、フォルダレベルは無理のようだ。まあ、オンラインであることを考えれば、それも致し方ないところだろう。

ネズミくんにライバル出現

「ネズミくん」ことxubuntuに強力なライバルが現れたようだ。その名もMX-18という、同じxfceタイプのOSだ。ただ、このMX-18、ubuntuではなくdebianベースとのこと、つまり、debianからubuntuを経由することなく生まれたOSらしい。
で、少し前からこれをインストールしてちょこちょこイジってみたが、debianベースといっても、やはりubuntuとの共通点が多いせいか、基本的な操作はほとんどxubuntuと似た感じで、xubuntuを使える人ならさほど抵抗なく使えそうだ。ただ、それじゃxubuntuと同じかといえばそうでもなく、たとえば設定メニューで、従来のものに加えて、MXツールという独自のメニューもあったりして、全体的に厚みを増している感じだ。
が、その反面、ubuntu系ではあたりまえに出来たCapslockをCtrlに変換するのが困難だったり(いまだ未解決)、ファイルマネージャー(thunar)やLibreofficeをショートカットキーに登録する際にスタートキーを経由しないと拒絶されたりと、初心者の私には少し難儀な点もないことはない。
とはいえ、全体的な印象としては、軽快でキレのあるxubuntuをよりパワーアップさせた感じで、かなり魅力的なOSには違いない。もうしばらく、ネズミくんと平行して使ってみようかな…。

アプリ一覧をショートカットキーでパッと開く

xubuntuをメインに使っていると、たまにはipadとか、せめて本家ubuntu並に、アプリの一覧を大画面に広げて眺めてみたいものだと思うことがある。で、今回はそれをやってみた。
まず、ファイルマネージャーを起動し、ファイルシステム→/usr/share/applicationsと開き、そこにそのアプリ一覧があることを確認しておく。
続いて、設定→キーボード→「アプリケーションショートカットキー」タブを開き、「追加」をクリック、登録画面が表示されるので、そのコマンド欄に「ファイルマネージャー名+スペース+その場所」、つまり「thunar /usr/share/applications」と入力して確定。続いてキー割当てを問われるので、「Alt+A」など、使いたいキーを実際に押して登録すると、即有効となる。
これで、PCを起動後、たまにはスタートボタンのかわりに「Alt+A」ですべてのアプリを開き、そこから使いたいアプリを起動するという、ちょっとしたタブレット気分でxubuntuを使うことができる。まあ、ふだんは標準のスタートメニューで十分間に合うのだが、たまにはこんなことをやってみるのも良い気分転換になるかもしれない。

 

スキャナの謎

リナックスを始めて以来、スキャナ(プリンタ)の接続がどうもよくわからない。
最初は、プリンタのメーカーサイトからドライバをダウンロードすればふつうに使えると思い、そのようにしたのだが、ある日突然、スキャナを認識しなくなったりする。
かと思えば、プリンタやスキャナのドライバをインストールした覚えがないのに、勝手にスキャナが動いたりすることもある。ubuntuのバージョン(16.04とか18.04)に関係するのか、あるいはカーネルなど、システム更新の影響を受けるのか、いまひとつわからない。
これさえわかれば、私のリナックスもほぼほぼウィンドウズ並になるんだけどなあ…

う〜ん、わからない…

チェックをチェックする

このあいだ、またまた途方もないツールを見つけてしまった。ベテランユーザーの方には「今さらかよ」と言われそうだが、clamav-testfilesという「ウィルスチェッカーをチェックする」ツールである。つまり、あらかじめウィルス検知用のファイルを使って、clamtkがちゃんと働いているかを調べるものらしい。初めてこれを知ったときは「大丈夫かなあ…」と半信半疑だったが、ものは試しと、ubuntu相手にやってみることにした。

操作は簡単で、ターミナルからこれをインストールすると、/usr/share/というフォルダに保存されるので、それをclamtkでチェックする(実際にはclamtkの方がチェックされている?)という手順だ。その結果「潜在的脅威がみつかりました」と陽性判定が下ればめでたく成功。ふだん眠っているように静かなclamtkがちゃんと機能しているというわけだ。また、このフォルダ内のフォルダやファイルを対象に個別にスキャンするのも可能だ。ただし、本気で実行ファイルをダブルクリックで開くというのはやめたほうがいいらしい。これらのチェックが終わったら、いつまでも放置しておくのも不気味なので削除しておこう。念のため、保存先を開いてこれを確認しておく。

ちなみに、これをvirustotalという別のアンチウィルスチェッカーにかけてみると、46のチェッカー中、4つが陽性と出たが、そのほかは陰性だった。「このツールの正体って、いったい何なのだろう?」と思ったが、悲しいかな、無知なわたしにはそこまで知る由もない。

それはさておき、このツール、なんと以前は「ソフトウェア」からふつうにインストールできたようだ。こういうのを知ると、やっぱりリナックスって途方もないな、と感じてしまう。