GnomeとKDE

ボーっとしているうちに今年もあと2月ほどになってしまった。今年も気の向くままに、いろいろなリナックスやデスクトップ環境を使ってみたが、特にGnomeKDEの印象を記しておく。

Gnome

アニメーションがなめらかでカッコいいなと思うのだが、いまだに使いこなすまでには至らない。ひとつは操作感になかなか馴染めないこと、もうひとつは使い慣れたxfceツールとの相性が良くない点があげられる。さらに、左上、右下など、4分割サイズでウィンドウを配置するのが不得手な点も、mateやxfceに慣れた身にはどこか損をしたような気になる。損と言えばもうひとつ、ログイン画面が開くたびに「アカウントがありませんか?」のように否定形の表示が出てくるが、それこそログインのたびに何か疑われているような気になるし、それを逐一クリックするのがどこか虚しく感じられてしまう。そんなこんなで、実機にインストールして普段使いしようという気持ちまではなかなかなれないのが正直なところだ。

KDE

最近はPlasmaとよばれるほうが多くなったような気がするが、使い始めの頃は、なんだかテレビのブラウン管みたいで仰々しいなと思ったものだ。その操作性も、設定項目がてんこ盛りでどこから手を付ければいいか途方に暮れたが、慣れていくうちに隅々まで細かく制御できるよう配慮された開発者の意図のようなものが感じられ、少しずつ楽しめるようになってきた。反面、起動画面からそのままアプリの名称をタイプして起動できる「隠れランチャー」の存在にも気づき、そのシンプルな発想にも驚かされた。このプラズマのおかげで今年も沢山の学びがあり、今や自分のなかではxfce, mateと並んで定番デスクトップの仲間入りとなった。

というわけで、簡単ながら、以上が今年のまとめである。結論として、私のようにウィンドウズから引っ越してきたユーザーには、外観からみても、GnomeよりもKDEのほうが親しみやすいというのは、ある意味ごく自然な成り行きなんだろうなと思う。

 

 

BudgieからKDEまで

今年も残すところあと2ヶ月あまりとなった。今年もいろいろなOSやデスクトップを試してみたが、その雑感を記しておこう。

Budgie

xfceやmateより少し重いが、gnomeベースのわりに軽量な感じ。外観もエレガントで良い。設定はgnomeとbudgieの2本立てで、私のようにxfceからの移行組には少し戸惑うが、慣れるしかないのだろう。

Cinnamon

重厚で落ち着いた感じのデスクトップが印象的。設定項目は多いが、xfceのように設定画面がひとつにまとめてあるのであまり戸惑いはない。ただし、メモリ消費はbudgieより多そうだ。

Gnome

リナックスを触りはじめてずっと敬遠してきたが、最近になってようやく重い腰を上げて触ってみるようになった。しかもbudgieやcinnamon経由なので、ある意味、本末転倒なのかもしれない。このあたり、我ながらド素人ならではの趣味的アプローチだと思う。私にとってこのデスクトップのとっつきにくさは、なんといってもスタートボタンを押したときに見慣れないプレビューと検索を兼ねたような画面が表示されるのと、ワークスペースが左右ではなくタテ向きになっている点だった。が、これらも最近のバージョンでは改良?されつつあるようで有り難い。というか、ユーザー側の慣れも必要なのだろうが…。最近になってようやく親しみがわいてきたのがうれしい。

KDE

今年はkubuntu, kdeneon, ferenosなどを触ってみたが、ひと昔前と比べてずいぶん軽くなった感じだ。百科事典のようにてんこ盛りの設定項目から推察すると、さぞやスゴイ技術なのだろうなと思う。このデスクトップの私のお気に入りは、ワークスペースをキューブ型に回転させたり、アプリを終了時に紙吹雪のようなアニメーションが設定できる点だ。遊び心があっていいなと思う。kde-connectというスマホと連携できるツールも興味が湧いて試してみたが、双方でデバイスが認識されないようだ。おそらくセキュリティ関連でブロックされているのだろうが、これはまた今後の課題としよう。

以上、非常に大雑把になってしまったが、今年になって触れてみたデスクトップ環境の雑感である。 

 

 

 

BudgieとCinnamon

Gnome, KDEなど、重量級らしいということであまり気にとめなかったデスクトップの中に、BudgieとCinnamonがある。が、最近、これらの設定、操作感にハマってきた。

一番目を引いたのは、ウィンドウ挙動時の華麗さで、ワークスペースを循環させたり、キーボードだけで操作してみたりとあれこれ遊んでみてはいる。

まあ、ウィンドウの動き方だけでどうこうなるものでもないが、さわってみてはじめて開発者の意図のようなものが理屈抜きで感じとれた時のちょっとした喜びは、おそらくリナックスならではのものだと思う。

ということで、今年は(といってももう2月も終わってしまったが)これらの派手なOSにも手を染めてみようかなと思い始めたこの頃である。

エッジをubuntuで試す

なんでも、マイクロソフトのエッジというウェブブラウザのリナックス用試行版が出ているらしいのを知り、早速手持ちのxubuntuの入ったノートPCにインストールしてみた。その結果、…ごくふつうにエッジだった。

う〜ん、とひと呼吸置いて、やっぱリナックスはリナックでいいや、と削除した。なんのこっちゃ!

約一年後…

久しぶりにこのプログを覗いてみると、なんと最後の更新からちょうど一年も経ってしまっているではないか!まさに光陰矢のごとし…である。

もはやその空白の期間を埋めることはできないが、きょうはその間の活動?をごくごく大まかに書き添えておきたい。

ちょうど一年前までは、主にubuntu系のリナックスを物色していたが、その後、その源流?をたどるべく、本家debianにチャレンジ。このdebian、isoファイルの種類も膨大で圧倒されてしまったが、なんとか自分なりに使えそうなものを絞り込み、他と同じようにインストールできるようになった。そこから学ぶことも多く、キザっぽく言えば、去年の秋はdebian一色だったような…

そのあと年が明けて(つまり今年)しばらくボーっとしていたが、春先からこんどはarch系に興味が湧き、endeavourosというのを手始めに、arcolinux, archlabと通過してい、ついに本家のarchlinuxにたどり着いた。コマンドインストールということで恐れ多い気がしたが、debianで散々苦労させられた経験が生きたせいか、意外と短期間で要領を掴むことができた。その後も備忘録のチェックを兼ね、たまにこのarchもインストールすることがある。

というわけで、大変カンタンではあるが、以上がこの一年間の活動で、現在、xubuntu, debian, archがわが廉価版PCで常時起動しているといった状況である。これからも(もうチョット頻繁に)リナックスの記事が書ければなあと思う。

ペッパー警部

ずいぶん涼しくなってきた。夏の間にすっかり忘れてしまったリナックスのインストール方法の復習をかねて、きょうはpeppermintというOSをインストールしてみた。

このペッパー君、ubuntuベースというだけあって、インストール方法、日本語設定(英→日)ともにubuntuそのまま。デスクトップ環境もxfceだそうで、あたかもxubuntuを扱っているような感じだ。「もしや…」と思い、インストール後、あえて画面ロックをオンしてみると、案の定、黒画面からの復帰ができない。つまり、踏襲しなくていいxubuntu18のバグまで受け継いでいるようだ。ただ、このペッパーの場合、それを知ってか、初期設定ではこの機能はオフになっているので、そのまま使えば実害はなさそうだ。

とはいえ、もちろんxubuntuとすべて同じというわけではなく、外観(色合い)や標準アプリなど、異なる点もかなりありそうだ。特にログアウト画面のインターフェースは、xubuntuよりもむしろlubuntu風だ。なので、デスクトップ環境としては、xfcelxdeのミックス版といったところか…。

あと、ぱっと見の印象だが、全体的な色合い(ルック&フィール)がなかなか渋くておしゃれな感じ。インストールしたメモ帳(leafpad)の画面がとても目に優しそうだ。また、このOSのウリとして、ICEとかいう、webアプリ(GoogleカレンダーやOffice onlineなど)のアイコンをローカル(PC内)から直接起動できる機能をもったアプリが付いているらしい。そのせいか、スタートメニューを開いてみると、初期からこれらの項目が登録されているではないか…。こんなリナックスを目にするのはおそらく初めてだ。そこで、早速そのICEなるアプリを開いて試してみようとしたが…う〜ん、小生のオツムではいまひとつ要領が飲み込めないようだ。やっぱり今までどおり地道にwebブラウザから開くしかないか…トホホ。

その他、初期設定だと、パネル上にbluetoothアイコンがなかったり、ショートカットキーが空欄状態だったりと、多少??な点もあるが、それを差し引いても、OS自体は作動も軽快で大きな穴もなさそうなので、もう少し付き合ってもいいかなと思っている。

というわけで、この秋も、実り多き「リナックスライフ」となりますように!

elementary雑感

ずいぶん間が空いてしまった。前回は6月だったが、気がつけばもう秋分の日ではないか…。この夏もすこぶる暑く、パソコンの起動も滞りがちだったが、あえて収穫といえばelementaryosというディストロに触ってみたことだろう。

このelementary、一応ubuntu系ではあるが、mateやxubuntuほど直系でもなく、少し距離感があるようだ。そのことは、本体のインストールはubuntuそのままなのだが、言語設定の画面がまるで違うことなどからも伺える。あと、なんといっても、外観がMac風に設計されているのが大きな特徴だ。しかも、外観は全体的に洗練されていて美しく、風格さえ感じさせる。

個人的に、特筆すべきはターミナルの画面で、そのほどよいダーク色はこの上なく美しく、私のような老眼には優しくみえる。、コマンドだけではもったいなくて、メモ帳にも使いたいぐらいだ。

あと、フォルダ名の英語化も優秀で、solydxと同様、「LANG=C xdg-user-dirs-update --force」と打てば、きれいに100%英語に変換される。つまり、ubuntu系にありがちなゴミフォルダ(日本語名の「ダウンロード」)が残るといったことがない。

ただ、パネルのアイコンを自由にいじれなかったり、画面を閉じる✗印が左側にあったり、あるいは、作業の進行状況(ステータス)を見るツールが見当たらない(あるかもしれないけど)など、少し戸惑うこともありそうだ。あと、愛用のスクリーン動画キャプチャのkazamをインストールしてみたが、なぜか動いてくれない。メインではないアプリストア(「ソフトウェア」)からやや強引にインストールしたせいか…とすれば、やはり推奨はsimplescreenということか…

まあ、これらの点はさておき、全体的に、とても存在感があって、完成度の高いOSだなというのが正直な実感である。Mac風なら迷わずこれを使っておけば間違いなし、といったところだろう。

遅まきながら、アタシもしばらく付き合ってみようっと…