チェックをチェックする

このあいだ、またまた途方もないツールを見つけてしまった。ベテランユーザーの方には「今さらかよ」と言われそうだが、clamav-testfilesという「ウィルスチェッカーをチェックする」ツールである。つまり、あらかじめウィルス検知用のファイルを使って、clamtkがちゃんと働いているかを調べるものらしい。初めてこれを知ったときは「大丈夫かなあ…」と半信半疑だったが、ものは試しと、ubuntu相手にやってみることにした。

操作は簡単で、ターミナルからこれをインストールすると、/usr/share/というフォルダに保存されるので、それをclamtkでチェックする(実際にはclamtkの方がチェックされている?)という手順だ。その結果「潜在的脅威がみつかりました」と陽性判定が下ればめでたく成功。ふだん眠っているように静かなclamtkがちゃんと機能しているというわけだ。また、このフォルダ内のフォルダやファイルを対象に個別にスキャンするのも可能だ。ただし、本気で実行ファイルをダブルクリックで開くというのはやめたほうがいいらしい。これらのチェックが終わったら、いつまでも放置しておくのも不気味なので削除しておこう。念のため、保存先を開いてこれを確認しておく。

ちなみに、これをvirustotalという別のアンチウィルスチェッカーにかけてみると、46のチェッカー中、4つが陽性と出たが、そのほかは陰性だった。「このツールの正体って、いったい何なのだろう?」と思ったが、悲しいかな、無知なわたしにはそこまで知る由もない。

それはさておき、このツール、なんと以前は「ソフトウェア」からふつうにインストールできたようだ。こういうのを知ると、やっぱりリナックスって途方もないな、と感じてしまう。