ネズミくん礼賛

Xubuntuを使い始めて約2年、移り気な私としてはかなり長いつきあいと言える。そのほかにもいろいろなOSを試してはみるのだが、結局このネズミくんに戻ってしまう。どこがいいのか…むだなアプリがなく、必要にして十分な実務機能、サクサク軽快で安定感も抜群。ひとことで言えば、とても完成されたOSなのである。あえてアラを探せば、軽量ゆえにアイコンデザインが少々地味なのと、スタートキーのマッピング(割当て)に多少気を使うことぐらいか…

このネズミというキャラ、もちろんドブネズミではなく、キビキビと動く働き者のネズミくんのことであるである。「キレのあるOS」とは、きっとこういうのを指すのだろう…

さらにこのネズミくん、よく見るとデスクトップの「絵」もシンプルで美しい。デフォルトの青は、ウィンドウズのそれとも微妙に違うが、不思議と目が落ち着く。飽きそうで飽きないデザインである。

個人的には、もう国宝級、無形文化財に指定されてもおかしくない思うのだが、まあノミネートはないだろうなあ…。ただ、このネズミくん、そのねずみキャラでイメージ的に少し損をしているような気がしないでもない。せめてこれが可愛らしいキティちゃんとかパンダとかだと、また違ったイメージになったかもしれない。が、そうではないところがまたこのOSの魅力なのかもしれない。

このxubuntuの偉大さは、他の多くの同類のデスクトップ環境(xfce)に影響を与えていることからも伺える。たとえば「○○リナックス」という新しいOSが出たとして、もしそれがxfceであれば、ほぼ間違いなくこのxubuntuの影響を受けていることだろう。それは、例えばスタートアイコンを変更したりするときにチラリとこのネズミくんが顔をのぞかせることからもわかる。きっとxfceの元祖はこのネズミくんなのであろう。さらにこのネズミくん、ubuntu族のなかでも、本家、kubuntuについで3番目の古参らしい。これからも末永く活躍してほしいものだ。

 

付記:このタイトルを打とうと「れいさん…れいさん…」とするもなかなか漢字が出てこない。そういえば「らいさん」と読むんでしたね、アハハ…いかん、ニホンゴ忘れとるわ…